プロポリスの手引き

ゴマに含まれる良質なたんぱく質

1.ゴマに含まれる良質なたんぱく質

ゴマはセサミンをはじめとする抗酸化物質のゴマリグナンや、カルシウムや鉄などのミネラル類、ビタミンといった成分を含む栄養価の高い食品です。
ゴマに含まれているセサミン以外の栄養素で、もっとも含有量が多い脂質は全体の約50%あり、それに次ぐのは約20%を占めるタンパク質となっています。
ゴマのタンパク質には、必須アミノ酸がバランスよく含まれているのが特徴で、ゴマは良質のタンパク質のひとつでもあるのです。
この記事では、ゴマに含まれているタンパク質やアミノ酸についてご紹介します。

2.ゴマに含まれているタンパク質とは

タンパク質とは、数多くのアミノ酸が結びついた化合物で、糖質・脂質と並ぶ三大栄養素のひとつです。
タンパク質は肝臓で代謝されるとグリコーゲンや脂肪に変換され、約4kcal/1gのエネルギーを生み出し、人体の活動や生命維持に必要なエネルギー源として活用されます。
また、人体の筋肉や臓器、骨や皮膚、毛髪や遺伝子に至るまで存在している重要な成分で、人体を構成する成分のうち水分に次ぐ含有量があります。
人体の基礎を作るために欠かせないタンパク質は、必要に応じて分解・再合成されながら、生命を維持する働きに関わっているのです。
人体内に存在するタンパク質は、体内で合成できない9種の必須アミノ酸と、体内で合成できる11種の非必須アミノ酸との、計20種類のアミノ酸で構成されています。
特に必須アミノ酸は体内では作られないので食事から摂る必要があるうえ、その9種のうちでひとつでも不足しているとアミノ酸が十分に機能せず、タンパク質の合成が滞ることになります。
食品から摂取するタンパク質には、肉類や卵・魚介類といった動物性タンパク質と、大豆に代表される植物性タンパク質とがあります。
各食品中のタンパク質を構成するアミノ酸の種類や量はそれぞれ異なるため、動物性と植物性の両方をバランスよく摂るのが大切なのです。

3.ゴマのタンパク質を構成するアミノ酸について

動物性タンパク質は必須アミノ酸がバランスよく含まれている一方、植物性タンパク質に含まれる必須アミノ酸には偏りが見られます。
さらに植物性タンパク質は、動物性と比較するとアミノ酸の含有量も少ないのが一般的ですが、ゴマは必須アミノ酸をバランスよく含んでいるため良質なタンパク質といえるのです。
ここでは、ゴマのタンパク質を構成する主なアミノ酸についてご紹介します。

3-1.メチオニン
ゴマのタンパク質には、肝機能を高める作用のある必須アミノ酸のメチオニンが多く含まれています。
硫黄を含んだ含硫アミノ酸でもあるメチオニンは、ゴマ以外では肉類や魚介類、豆類やナッツ類、全粒穀類などの食品にも含まれている成分です。
体内では肝臓の解毒機能を促して老廃物の排泄をスムーズにする働きや、アレルギーの原因物質であるヒスタミンの血中濃度を下げる役割を果たしています。
また、水に溶けにくい脂肪を溶けやすい状態に変性させ排出を促す乳化の働きもあり、過剰なアルコールや脂肪の摂取による脂肪肝を予防し、肝硬変や動脈硬化の発症リスクを下げるために役立ちます。
さらにメチオニンは、後述のフェニルアラニンなどと同様に、脳の神経伝達物質を合成するための原料となり、記憶力を高めたりうつ症状を改善したりする効果が期待できます。

3-2.フェニルアラニン
ゴマのタンパク質を構成する必須アミノ酸には、脳の神経伝達物質の原料となるフェニルアラニンも多く含まれています。
フェニルアラニンはタンパク質の構成成分となる以外に、肝臓で非必須アミノ酸のチロシンに変換されたのち、興奮性の神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリンの前駆体として利用されます。
刺激の伝達に役立つこれらの物質には精神を高揚させる働きがあり、気分の落ち込みやうつ症状の緩和に有効であるほか、脳機能が活性化され、集中力や記憶力の向上にも役立つと考えられています。

3-3.トリプトファン
ゴマのタンパク質には、精神安定の作用に優れた必須アミノ酸のトリプトファンも含まれています。
食事から摂取されたトリプトファンは、肝臓や腎臓で代謝されエネルギー源として利用される以外に、脳ではビタミンB6やマグネシウムなどと協力してセロトニンを生成する役割があります。
セロトニンとは、ドーパミンやノルアドレナリンと共に三大神経伝達物質と呼ばれるうちのひとつで、興奮性の神経伝達物質の亢進を抑え、精神のバランスを取るために作用します。
セロトニンが不足すると、イライラや気分の落ち込みを交互にくり返すなど、感情の起伏が激しくなってしまいます。
トリプトファンはこのセロトニンの原料となる重要な成分で、セロトニンの持つ興奮や緊張を鎮める作用や安眠を招く作用などを支えるために不可欠な存在なのです。

4.まとめ

ゴマに含まれているタンパク質を構成するアミノ酸は、上記以外の成分も多数含まれています。
特に、ゴマは必須アミノ酸をバランスよく含んでいるため、人体の基礎を作るタンパク質のスムーズな合成に役立つ食品のひとつといえるのです。