プロポリスの手引き

ゴマに含まれているセサミン以外の栄養素(ポリフェノール)

1.ゴマに含まれているセサミン以外の栄養素(ポリフェノール)

ゴマが含む栄養素には、ココアやワイン、緑茶などで広く知られるようになったポリフェノールも含まれています。
そのため、ポリフェノールと聞くと多くの人がこれらをイメージするかもしれませんが、その種類は5000種を超え、それぞれ違った作用を持つ成分なのです。
この記事では、ゴマに含まれているポリフェノールについてご紹介します。

2.ゴマに含まれているポリフェノールとは

ポリフェノールとは、多くの植物が光合成する際に作り出す色素や苦味、渋味やアクなどの成分の総称で、自然界に存在する数は5000種を超えるといわれています。
主に植物の葉や茎、実などに含まれている成分で、緑茶やベリー類など、渋味のあるものや濃い色味の植物に豊富なのが特徴です。
表皮や種子に多く含まるポリフェノールは、種類によって独自の機能を持つ成分ですが、人が摂取すると老化やさまざまな疾患の原因となる活性酸素を消去する効果が得られると考えられています。
ポリフェノールの摂取基準値は定められていませんが、抗酸化作用が有効とされる目安は、緑茶の場合1日10杯程度とされています。
ただし、一度に大量に摂っても持続時間が2~3時間と短いので、こまめな摂取が推奨されています。

2-1.ポリフェノールの歴史について
緑茶や紅茶に含まれるポリフェノールの一種であるカテキン類やタンニン類、ワインの原料となる赤ブドウの色素のアントシアニン類は、かつては苦味・渋味の原因として敬遠されていた存在です。
また、果実や野菜などを切った際に変色する反応の褐変が起こるのは、ポリフェノールに含まれる酸化酵素「ポリフェノールオキシダーゼ」の働きのため、農業分野では品種改良でポリフェノールを減らす工夫がなされていました。
しかし、1994年にイギリスの医学誌で報告された「フレンチパラドックス」によって、ポリフェノールの存在が注目を集めるようになります。
フレンチパラドックスとは、フランス人は食事での脂肪摂取量が多いにもかかわらず、心疾患による死亡者数が少ないという矛盾のことで、その要因は日常的に赤ワインを飲んでいるためとの考察に基づいています。
また、1995年のチョコレート・ココア国際栄養シンポジウムで、カカオから抽出されたポリフェノールがストレスをやわらげるといった報告がなされたことで、カカオやワインブームが引き起こされたわけです。

2-2.主なポリフェノールの種類とは
化学構造の違いによって多くの種類が存在するポリフェノールは、フラボノイド系とフェノール酸系の2つに大別されます。
中でももっとも種類が多いフラボノイドは現在まで4000種以上が確認されており、フラボノール類やカテキン類、イソフラボン類やアントシアニン類などに分類されています。
また、フェノール酸系ではリグナンやジケトン類、クロロゲン酸やエラグ酸などに分類され、成分ごとにさまざまな特徴を持つものの、強力な抗酸化作用を持つ成分が多数存在します。

3.ゴマに含まれているポリフェノールについて

ゴマに含まれているポリフェノールは、フェノール酸系に属するリグナンで、抗酸化物質であると同時に女性ホルモン様物質であるため「植物性エストロゲン」とも呼ばれる場合があります。
ゴマリグナンには主成分ともいえるセサミンのほか、セサミノールやセサモリン、セサモールなどが挙げられ、いずれも抗酸化作用を持つ成分です。
特にセサミンは、肝臓の門脈から直接吸収される特性があり、肝臓に直に作用して肝機能を高めたり、アルコールを解毒したりなどに効果を発揮します。
リグナンは、フラボノイド系に属するイソフラボンと同様に、腸内細菌によって代謝されると、女性ホルモンのエストロゲンによく似た働きをする成分に変性します。
ホルモンバランスが崩れることで起こる更年期特有の症状の緩和・改善をはじめ、ホルモンに関わる疾患である骨粗しょう症や心疾患の予防、乳ガンや卵巣ガンの予防効果が期待できます。
さらに、LDL(悪玉コレステロール)を減らしてHDL(善玉コレステロール)を増やすために作用することで、高血圧や動脈硬化を防ぐ効果も見込めるのです。

3-1.黒ゴマに含まれているポリフェノールについて
セサミンのサプリメントの中には、「黒セサミン」と表記された商品も存在します。
黒セサミンとは黒ゴマから得られるセサミンのことで、白ゴマや金ゴマを材料に使用している一般的なセサミンとは異なり、アントシアニンが含まれているのが特徴です。
アントシアニンとはビルベリーやナスなどに含まれる青紫色の天然色素で、もともとは植物が外敵や害虫、紫外線や有害物質などのダメージから自身を守るために作り出した物質です。
植物におけるアントシアニンの作用は、人体でいえばメラニンの役割に当てはまり、紫外線を浴びると日焼けという形で皮膚細胞を守ることと同様の原理で、紫外線の害から身を守っているのです。
また、アントシアニンは高い抗酸化力を持つ成分としても知られており、活性酸素による細胞の損傷が原因となって現れる、健康上のさまざまな悪影響を防ぐ効果が期待できます。
特に視力回復に役立ったり眼精疲労を防いだりするほか、白内障や緑内障などの予防に有効であることが明らかになっている貴重な成分の一つでもあるのです。