プロポリスの手引き

セサミンとDHAの相乗効果

1.セサミンとDHA(ドコサヘキサエン酸)

抗酸化成分のセサミンをはじめ多くの成分が含まれているゴマは、その約50%は脂質でできています。
ゴマの脂質を構成するリノール酸などの不飽和脂肪酸は、人体の健康維持に貢献する脂肪として知られています。
その中には、魚介類から取れるDHA(ドコサヘキサエン酸)も挙げられ、効率のよいDHAの吸収には、セサミンとあわせて摂ることが推奨されているのです。
この記事では、セサミンとDHAをあわせて摂ると、どのような効果が期待できるのかをご紹介します。

2.セサミンとあわせて摂りたいDHAとは

DHAとは、魚介類から取れるオメガ-3系脂肪酸で、人体内ではEPA(エイコサペンタエン酸)から合成される成分です。
低温でも固まらない性質を持つ多価不飽和脂肪酸であるDHAは、体内で合成できないために食品から摂取する必要があります。
特にイワシやサバといった青魚に豊富なほか、オキアミやイヌイットの主食となるアザラシの脂にも多く含まれている健康的な脂肪です。
DHAの主な働きには、LDL(悪玉コレステロール)の血中濃度を下げHDL(善玉コレステロール)の合成を促す働きがあるほか、血圧を下げたり血栓ができるリスクを低くしたりする作用があります。
そのため血行の改善や、脳や神経組織の機能の向上に効果が期待できます。
牛や豚などの動物性脂質は常温でも固まる一方、魚の脂はマイナス40℃でも液状を保つ柔軟性の高さが特徴です。
DHAの持つ柔軟性が細胞膜にしなやかさを与えるため、人体の健康にさまざまに有益な効果をもたらしているのです。

2-1.脳や目の健康維持に貢献するDHA
DHAには体内に摂取されるとすぐに利用される特性があり、細胞内や細胞間の伝達に携わる構成要素として機能すると同時に、体内すべての細胞を構成する成分として活用されます。
同様な成分であるEPAと異なるのは、DHAのほうが脳や網膜に存在する比率が高く、中枢神経に作用したり、高い抗炎症作用を発揮したりする点です。
脳細胞の保護に貢献するオメガ-3脂肪酸の中でもDHAは、脳組織中のオメガ-3系脂肪酸の90%以上を占め、脳の健康維持に重要な働きをします。
脳には外部からの有害物質の侵入を防ぐ血液脳関門という部位があり、そこで脳内に入れる成分と入れない成分を選別しています。
DHAはこの血液脳関門を通過できる成分なので、神経伝達物質の分泌量を増やし、情報伝達の能力を高める作用があるのです。
また、目の網膜に集中しているDHAは目の健康を高めるほか、網膜の機能を守る細胞膜を構造的に支えていることがわかっています。
脳の機能が衰えると視力も低下することが明らかにされており、DHAの豊富な食品を積極的に摂ると、近視の改善や動体視力の向上に有効であるうえ、黄斑変性を遅らせる効果も期待できます。

3.セサミンとDHAとあわせて摂るメリットとは

多様な健康効果が期待できるDHAには、酸素に触れると酸化しやすいデメリットがあります。
酸化によって変性するとDHAの働きが十分に活かされないため、DHAの効果的な摂取にはセサミンなどの抗酸化成分と一緒に摂るのがおすすめです。

3-1.セサミンはDHAの酸化を防ぐ
脂溶性の抗酸化物質ゴマリグナンのひとつであるセサミンには、脂質の酸化を防ぐ働きがあります。
ゴマを原料に作られるゴマ油が酸化しにくいのは、高い抗酸化力を持つセサミンを主成分とするゴマリグナンが含まれているためです。
セサミンとDHAをあわせて摂ることで、DHAの酸化を防いで状態の安定を図れるのです。

3-2.体内での酸化を防ぐ
セサミンの持つ抗酸化作用は、DHAの状態安定だけでなく、体内での活性酸素との結合を防ぐためにも役立っています。
セサミンは胃腸で分解されずに門脈から吸収される特異な成分のため、肝臓に直接働きかけることができるのです。
人体内でもっとも活性酸素を発生させる肝臓で、セサミンが抗酸化作用を発揮することにより、摂取されたDHAが体内中の活性酸素と反応して過酸化脂質に変換されるのも防いでいるのです。

3-3.血行改善・促進の相乗効果
セサミンとDHAに共通する作用には、血行を促進する働きが挙げられます。
DHAには、血管壁や赤血球の細胞膜に柔軟性を与えて血行を改善する作用があるほか、血行促進による高血圧を防ぐ働きも備わっています。
また、中性脂肪を減らしてHDLを増やす働きもあるため、DHAは血行を改善して動脈硬化や高脂血症といった生活習慣病の予防にも効果が期待できます。
一方セサミンには、脂質の代謝をおこなう肝臓の機能を補い、血中のコレステロールのバランスを取ったり中性脂肪値を改善したりする働きがあります。
血中に余分なLDLが存在すると、血管の内壁に傷をつけて付着し、さらに免疫細胞が閉じ込めようと作用します。
こうして血管内に脂質が蓄積されていくと、スムーズな血行を阻害する血栓の原因となるわけです。
血中の脂質のバランスを調整するセサミンは、血管内での血栓の生成を防ぎ、血行をなめらかにするために役立っています。
細胞膜を柔軟にする作用があるDHAと、血中の過剰な脂質を抑えるために働くセサミンをあわせて摂ることで、血行改善や促進を後押しすることになるのです。