プロポリスの手引き

ゴマに含まれているセサミン以外の栄養素(カルシウム)

1.ゴマに含まれているセサミン以外の栄養素(カルシウム)

ゴマには抗酸化成分のセサミン以外に、複数のミネラルが含まれているのが特徴といえます。
中でも、人体の骨や歯の構成成分として硬度を保つ働きが知られているカルシウムは、ゴマ100gあたり1200mgと豊富に含まれています。
人体のほぼすべての機能に関わる重要な成分であるカルシウムは、吸収率が低いのが難点で、日本人がもっとも不足している栄養素でもあります。
そのため、吸収を妨げる成分を知っておくことや、吸収率を高める成分を含む食品とあわせて意識的に摂るなどの工夫が必要なのです。
この記事では、ゴマに含まれているカルシウムについてご紹介します。

2.ゴマに含まれているカルシウムとその働きについて

カルシウムとは、骨や歯を丈夫に保つ働きをはじめ、人体の全般的な機能に影響する重要なミネラルです。
人体内のカルシウムの99%は骨と歯に蓄えられ、それらの構造を形成して硬さを維持したり、血液が固まる際に必要なタンパク質である血液凝固因子を活性化したりする働きがあります。
骨は全身を支えたり、脳や脊髄・心臓など生命維持のために重要な器官を守ったりする働き以外に、血中のカルシウム濃度を維持する貯蔵庫としての役割を担っています。
カルシウムの摂取量が不十分となって体内で不足すると、骨を溶かして必要とするカルシウムを確保しているのです。
また、残り1%は筋肉や血液、細胞に存在し、筋肉の収縮活動をおこなったり神経伝達の正常な機能を支えたりするほか、ホルモン分泌や酵素の活性・不活性の調節などに関わっています。

2-1.カルシウムの吸収について
カルシウムは乳製品や魚介類、野菜類や穀類など多くの食品中に存在しますが、そのすべてが体内で利用されるわけではなく、成人での吸収率は約20~30%にとどまっています。
効率よくカルシウムを吸収するには、互いに密接に関わる関係性にあるマグネシウムや、ビタミンDや適量のタンパク質、乳糖やオリゴ糖、牛乳のタンパク質が消化される際に生成されるCPP(カゼインホスホペプチド)などの成分と一緒に摂ることが推奨されています。
一方、カルシウムの吸収を阻害する成分には、豆や青菜などに含まれるシュウ酸や、全粒穀物に含まれるフィチン酸などが挙げられます。
また、カフェインを含む飲料やアルコール(含有飲料も該当)、精製された糖、リン・カリウム・ナトリウム・タンパク質などの栄養素の過剰摂取は、カルシウムの排泄量を増やすことが判っているため、摂取量に注意が必要です。

2-2.カルシウムの過不足の影響とは
カルシウムは摂取量が減ると骨から溶け出て血中濃度を保つ性質があるため、摂取量が不十分でも短期的には目立った症状は現れません。
しかし、カルシウムの不足が長く続くと骨量の低下や、骨粗しょう症や骨折の発生を招くことになり、重度の欠乏に陥ると手指のしびれやけいれん、心拍数の異常などの症状が現れる場合もあるのです。
これらの症状は、エストロゲンの減少によって骨量の減少が著しい閉経後の女性や、激しい運動・極端な食事制限により無月経となっている女性、菜食主義者などに見られる可能性が指摘されています。
カルシウムの吸収効率は加齢と共に低下するので、食生活や生活習慣の見直しも同時におこなう必要があるといえます。
一方、カルシウムの過剰摂取による影響には、便秘や腎臓結石を招いたり、鉄や亜鉛の吸収率を下げたりすることに伴う症状などが挙げられます。
カルシウムの摂取上限値は、18歳以上の男女とも2500mg/日となっており、上限を超える量の摂取は食品からではなく、カルシウムサプリメントによるものです。
そのため、カルシウムを食品から摂る分には、過剰症が現れる心配はないといえます。

2-3.カルシウムの必要摂取量とは
カルシウムは人体の機能に不可欠なミネラルであるにもかかわらず、日本人が慢性的に不足している栄養素のひとつです。
カルシウムの推奨摂取量は年代によって異なり。

  • ・15歳以上の男性…600~800mg/日
  • ・15歳以上の女性…650mg/日

とされていますが、20歳以上の男性では497mg、女性では492mgと、厚労省による摂取基準値に満たないのが現状なのです。

3.ゴマに含まれるカルシウムの作用や効果について

人体は外部からの温冷刺激や精神的なストレスを感じると、多くのカルシウムとマグネシウムを消費してしまいます。
カルシウムとマグネシウムは相互に深く関わる成分同士のため、バランスのよい摂取が重要となり、双方の理想的な摂取比率は1:1と考えられています。
神経伝達が正常に機能させる働きを持つカルシウムには、自律神経系のバランスを整えてイライラや過敏症などのストレスを緩和させる効果が期待できます。
また、マグネシウム欠乏症として挙げられる神経過敏症や不安、抑うつ症などの精神症状の改善・予防には、マグネシウムとカルシウムとのバランスの取れた摂取が効果的です。
ゴマには、ストレスによる神経の興奮を鎮めて神経伝達機能を正常に保つ働きのある成分が共に含まれているため、ストレス軽減の効果を得るためにゴマの摂取は非常に有効といえるのです。