プロポリスの手引き

セサミンの抗酸化効果

1.セサミンの抗酸化効果

ゴマの種子に含まれているセサミンは、ゴマリグナンと呼ばれる特有成分の一つです。
ゴマ1粒あたりのゴマリグナンの含有率は1%に過ぎないものの、高い抗酸化作用を持つのが特徴で、中でもセサミンはその作用を支える重要な役割を担っています。
セサミンは、活性酸素が多く発生する肝臓において高い抗酸化力を発揮する特徴があるため、抗酸化成分の中でも特異な存在として注目を集めているのです。
この記事では、セサミンの三大効果の一つである抗酸化効果についてご紹介します。

2.酸化が人体に及ぼす影響とは

人は生命維持や人体の活動の際に酸素を利用しており、呼吸で体内に取り込まれた酸素は、細胞内のミトコンドリアがエネルギーを生産する際に消費されます。
この際に消費される酸素の約2%が、通常の酸素に比べ反応力が高くて酸化力の強い活性酸素に変性すると考えられています。
基本的に活性酸素は、体内に侵入した病原菌などの感染防御や、栄養の代謝といった働きをするため、人体の生命維持に必要な物質です。
しかし、活性酸素は化学的に不安定な物質なので脂質やタンパク質、DNAなどの遺伝物質といった生体成分と反応して酸化させ、自身の細胞を傷つけてしまうという側面もあります。
また、強力な酸化力があるために、活性酸素が必要以上に発生すると生体成分が損傷され、老化の進行だけでなく、高血圧や動脈硬化・ガンといったさまざまな疾患を招く原因ともなるのです。

2-1.活性酸素について
前述のように、活性酸素は老化や多くの疾患の原因となるため、人体に有害なものというイメージが強いかもしれません。
本来は免疫機能の一部として細菌などを攻撃したり、体外へ毒素を排出したりして人体の健康維持に働く重要な物質であって、必要以上に発生することが問題なのです。
もともと人体には、活性酸素の攻撃を防ぐために作用する抗酸化物質や抗酸化酵素が備わっています。
これらの働きによって、発生した活性酸素は速やかに消去されるのが通常ですが、活性酸素の酸化力が人体に備わっている抗酸化力を上回ると「酸化ストレス」が生じることになるのです。
過剰に発生した活性酸素には酸化ストレスを助長する力があり、血管や細胞に悪影響が及んでも気づきにくいのが盲点といえます。
なお、過剰な活性酸素の発生原因には、以下のようなものが挙げられます。

  • ・紫外線
  • ・強いストレス
  • ・排気ガス
  • ・過度の飲酒や喫煙
  • ・加工食品や食品添加物
  • ・化学薬品の服用
  • ・電磁波やX線

いずれも現代では身近なものとして存在しているため、現代に生きる人の体内には活性酸素が増え過ぎていると判断できるわけです。

3.セサミンに期待できる抗酸化効果とは

3-1.肝臓内で抗酸化力を発揮し肝機能を高める
体内の活性酸素の約80%は肝臓で発生するとされており、その消去に作用する抗酸化成分にはさまざまな種類が存在します。
抗酸化作用を持つ成分は、

  • ・酵素
  • ・ビタミン
  • ・ファイトケミカル

の3つに大別されます。
そもそも人体には、SOD(super oxide dismutase)酵素などの抗酸化酵素が備わっており、活性酸素の過剰な発生を抑えるために作用します。
また、体内で合成できないため食品から摂るビタミンCやビタミンEなどの抗酸化物質は、活性酸素を直に消去する機能を果たします。
ファイトケミカルとは、植物が紫外線の影響から自身を守るために発達させた抗酸化成分で、植物のみに含まれるのが特徴です。
ファイトケミカルの一つであるセサミンがほかの抗酸化成分と大きく異なるのは、摂取されたあと胃腸で分解されずに、肝臓に直に作用して肝機能を高める効果が見込める点にあります。
セサミン以外の抗酸化成分は、その多くが水溶性のため肝臓に届く前に分解されたり、胃腸で消化・吸収され血管内で作用したりするものや、そのままでは吸収されにくい成分も存在します。
重要なのは、体内で多くの活性酸素を発生させる肝臓まで、抗酸化成分がきちんと届けられることです。
セサミンは、豊富な栄養素を含んだ血液を集めて肝臓に運び込む血管の門脈から吸収されるため、肝臓に到達してから強力に活性酸素を消去する、非常に特異な抗酸化成分なのです。

3-2.過酸化脂質の合成を抑える
肝臓につながる静脈である門脈から取り込まれるセサミンは、肝臓内で強力な抗酸化作用を発揮することから、体内の脂質の酸化を防ぐ効果も期待できます。
体内でもっとも酸化されやすいのは、細胞膜に存在して細胞に弾力や柔軟性を与える不飽和脂肪酸で、活性酸素によってダメージを受けると過酸化脂質に変性します。
過酸化脂質の増加はLDLの増加を招き、老化の促進や全身疲労の原因となったり、動脈硬化などの生活習慣病の発症リスクを高めたりすることにつながります。
さらに、過剰に増殖した過酸化脂質は正常な細胞を破壊し、細胞内のDNAなどが活性酸素に攻撃されて奇形細胞やガン細胞の形成を招いたり、細胞の死滅を早めたりするのです。
セサミンには肝臓で直に抗酸化作用を発揮し、過酸化脂質の合成を抑える働きがあるため、老化や様々な疾患を予防する効果が期待できるわけです。